Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

7.1.1. ジョブネットを作成して特定の業務手続きを定期実行する

このチュートリアルでは、業務ロジックの作成から定期実行を設定するまでの手順を説明します。
「ジョブネット管理」からIM-LogicDesignerカテゴリのジョブ「フロー実行」を呼び出すジョブネットを作成・定期スケジューリングすることで、ローコード開発で作成したロジックを指定のタイミングで繰り返し実行できます。
この機能を利用するユーザのロールには、「Accel-Mart Quick アプリケーション管理者」を設定する必要があります。

コラム

ユーザへのロールの設定方法は以下を参照してください。

7.1.1.1. 使用する機能

このチュートリアルでは以下の機能を使用します。

7.1.1.1.1. ジョブネット

業務ロジックを実行するプログラムを「ジョブ」という単位で定義し、ジョブを実行する契機である「トリガ」を設定したものをジョブネットと呼びます。
このチュートリアルでは、ジョブとしてロジックフローを作成します。
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図:ジョブネットと業務ロジックの関係

7.1.1.1.2. ロジックフロー

ワークフローの「申請」や「アカウントの追加」といった機能のパーツをフローチャートのように配置するだけで作成できる業務ロジックです。
ロジックフローは、このチュートリアルでは、「Wikiの登録」というパーツを用いて指定のフォーマットでWikiを新規作成するロジックフローを作成します。
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図:作成するロジックフロー

7.1.1.2. アプリケーションを作成する

定期的に実行する業務ロジックを登録するアプリケーションを作成します。
  1. メニューの「管理」→「ローコード開発」→「アプリケーション一覧」から、「アプリケーション管理 アプリケーション一覧」画面を表示します。

  2. 「カテゴリ新規作成」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_3.png
    図:「アプリケーション管理 アプリケーション一覧」
  3. 「カテゴリID」に「tutorial」、「カテゴリ名」に「チュートリアル」と入力します。

  4. 「登録」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_4.png
    図:「カテゴリ新規作成」
  5. カテゴリ「チュートリアル」を作成できました。

  6. 「アプリケーションを新規作成」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_5.png
    図:「アプリケーション管理 アプリケーション一覧」
  7. 「空のアプリケーション」の「次へ」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_6.png
    図:「アプリケーション作成 業務テンプレート一覧」
  8. アプリケーション情報を以下の通り入力します。

    項目 入力内容
    アプリケーションID tutorial_periodic_job_execution
    アプリケーション名 【チュートリアル】ジョブネットを作成して特定の業務手続きを定期実行する
    説明 指定のフォーマットでWikiを新規作成するロジックフローを管理するためのアプリケーションです。
  9. 「アプリケーション作成」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_7.png
    図:「アプリケーション作成 空のアプリケーション - 新規作成」
  10. アプリケーションが作成されました。

7.1.1.3. 業務ロジックを登録する

作成したアプリケーションに業務ロジックを登録します。
  1. 「テンプレートビルドジョブ - 詳細」画面で「lowcode_application_detail_icon」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_8.png
    図:「アプリケーション作成 テンプレートビルドジョブ - 詳細」
  2. 「ロジック」タブをクリックします。

  3. 「ロジックリソースを追加」をクリックします。

  4. 「ロジックを新規作成」にカーソルを合わせ、「ロジックフロー」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_9.png
    図:「アプリケーション管理 【チュートリアル】ジョブネットを作成して特定の業務手続きを定期実行する - 詳細」
  5. 「ロジックフロー定義編集」画面が表示されます。

    ../../../_images/periodic_job_execution_10.png
    図:「ロジックフロー定義編集」
  6. パレットの「IM-Knowledge」カテゴリにカーソルを合わせ、「Wikiの登録」タスクをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_11.png
    図:「ロジックフロー定義編集」
  7. 「開始」と「終了」の間に「Wikiの登録」タスクを配置します。

  8. 「開始」と「Wikiの登録」、および、「Wikiの登録」と「終了」を線で繋げます。

    ../../../_images/periodic_job_execution_12.png
    図:「ロジックフロー定義編集」

    コラム

    ロジックフローで実行できる処理はタスクとして一覧化されています。
    各タスクの詳細は以下を参照してください。

    コラム

    タスクを配置後、「位置調整」によりタスクの位置を自動調整できます。
    ../../../_images/periodic_job_execution_13.png
    図:「ロジックフロー定義編集」
  9. 「定数設定」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_14.png
    図:「ロジックフロー定義編集」
  10. 「定数を追加」をクリックします。

  11. 「定数ID」に「CONTENTS」と入力します。

  12. 「説明」に「Wikiページ本文のフォーマット」と入力します。

  13. pencil_icon」をクリックし、「エディタ」ダイアログを表示します。

    ../../../_images/periodic_job_execution_15.png
    図:「定数設定」
  14. 「エディタ」ダイアログで以下を入力します。
    ## 本日の実績
    
    
    ## 明日の目標
    
    
    ## タスクと担当者
    
    
    ## チームの課題
    
    
    ## 困っていること
    ../../../_images/periodic_job_execution_16.png
    図:「エディタ」

    コラム

    定数値が1行の場合はエディタを開かず直接入力できます。
    ../../../_images/periodic_job_execution_17.png
    図:「定数設定」
  15. 同様に、以下の定数を追加します。

    定数ID 定数値 説明
    FORMAT_TYPE MARKDOWN Wiki本文のテキスト形式
    KNOWLEDGE_GROUP_ID default ナレッジグループID
    WIKI_ID daily_report WikiIDの共通部分
    WIKI_ID_DATE_FORMAT yyyyMMdd_ WikiIDの日付フォーマット
    WIKI_NAME 日報_ Wiki名の共通部分
    WIKI_NAME_DATE_FORMAT yyyy/MM/dd Wiki名の日付フォーマット
  16. 「決定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_18.png
    図:「定数設定」
  17. 「Wikiの登録」タスクをクリックします。

  18. 「マッピング設定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_19.png
    図:「ロジックフロー定義編集」

    コラム

    マッピング設定を行うタスクをダブルクリックしてもマッピング設定を表示できます。
  19. マッピング設定で「Wikiの登録」タスクに登録するWikiの情報を紐づけます。
    「定数」の「CONTENTS」から「im_wikiRegisterContents1」の「contents」に向けてドラッグし、線を繋ぎます。
  20. 同様に、「FORMAT_TYPE」から「formatType」、「KNOWLEDGE_GROUP_ID」から「knowledgeGroupId」を繋ぎます。

    ../../../_images/periodic_job_execution_20.png
    図:「マッピング設定」
  21. 左側のプルダウンリストで「セッション情報」を選択します。

  22. 「入力を追加」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_21.png
    図:「マッピング設定」

    コラム

    左側のプルダウンリストでは、入力に用いる情報を選択できます。
    「入力を追加」をクリックすると、選択した情報が入力の候補として一覧に追加されます。
    ../../../_images/periodic_job_execution_22.png
    図:「マッピング設定」
  23. 右側のプルダウンリストで「日付操作」-「format」を選択します。

    ../../../_images/periodic_job_execution_23.png
    図:「マッピング設定」

    コラム

    「format」は引数に日付(value)、および、日付フォーマット(format)を渡すことでDate型の値を文字列に変換します。
    このチュートリアルでは、日付情報を用いてWikiID、および、Wiki名を設定します。
    関数の詳細は、以下を参照してください。
  24. 「関数を追加」を2回クリックします。

  25. 1つ目のformat関数の引数として、「定数」-「WIKI_ID_DATE_FORMAT」から「format」、「セッション情報」-「systemDate」から「value」へ線を繋ぎます。

    ../../../_images/periodic_job_execution_24.png
    図:「マッピング設定」
  26. 2つ目のformat関数の引数として、「定数」-「WIKI_NAME_DATE_FORMAT」から「format」、「セッション情報」-「systemDate」から「value」へ線を繋ぎます。

    ../../../_images/periodic_job_execution_25.png
    図:「マッピング設定」
  27. 右側のプルダウンリストで「文字列操作」-「concat」を選択します。

    ../../../_images/periodic_job_execution_26.png
    図:「マッピング設定」

    コラム

    「concat」は2つの引数を連結して1つの文字列に変換します。
    このチュートリアルでは、日付情報と固定の文字列を連結してWikiID、Wiki名、および、Wikiのメインページのタイトルを設定します。
    関数の詳細は、以下を参照してください。
  28. 「関数を追加」を2回クリックします。

  29. 1つ目のconcat関数の引数として、1つ目のformat関数の「out」から「a」、「定数」-「WIKI_ID」から「b」へ線を繋ぎます。

  30. 1つ目のconcat関数の「out」から「im_wikiRegisterContents1」の「wikiId」へ線を繋ぎます。

    ../../../_images/periodic_job_execution_27.png
    図:「マッピング設定」
  31. 2つ目のconcat関数の引数として、「定数」-「WIKI_NAME」から「a」、2つ目のformat関数の「out」から「b」へ線を繋ぎます。

  32. 2つ目のconcat関数の「out」から「im_wikiRegisterContents1」の「title」、および、「wikiName」へ線を繋ぎます。

    ../../../_images/periodic_job_execution_28.png
    図:「マッピング設定」
  33. これで、Wikiの登録タスクを実行する際に必要な入力値をマッピングできました。
    「決定」ボタンをクリックし、設定内容を保存します。
    ../../../_images/periodic_job_execution_29.png
    図:「マッピング設定」
  34. 作成したロジックフロー定義を保存します。
    「新規保存」ボタンをクリックします。
    ../../../_images/periodic_job_execution_30.png
    図:「ロジックフロー定義編集」
  35. 「新規保存」ダイアログが開きます。
    「フロー定義ID」に「tutorial_register_wiki」と入力します。
  36. 「フロー定義名」 - 「標準」に「【チュートリアル】Wikiを登録」と入力します。

  37. 「フローカテゴリ」の「検索/新規作成」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_31.png
    図:「新規保存」
  38. 「ロジックフローカテゴリ検索」で「カテゴリ新規作成」をクリックします。

  39. 「ID」に「tutorial」と入力します。

  40. 「名称」に「チュートリアル」と入力します。

  41. 「登録」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_32.png
    図:「ロジックフローカテゴリ検索」
  42. 「登録確認」ダイアログで「決定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_33.png
    図:「登録確認」
  43. 「フローカテゴリ」に「チュートリアル」が設定されていることを確認し、「決定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_34.png
    図:「新規保存」
  44. ロジックフロー定義が保存されました。

    ../../../_images/periodic_job_execution_35.png
    図:「アプリケーション管理 【チュートリアル】ジョブネットを作成して特定の業務手続きを定期実行する - 詳細」

7.1.1.4. ジョブネットを作成する

業務ロジックを定期的に実行するジョブネットを作成します。
  1. メニューの「管理」→「システム運用管理」→「ジョブネット設定」から、「ジョブネット管理」画面を表示します。

  2. 「カテゴリ新規作成」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_36.png
    図:「ジョブネット管理」
  3. 「カテゴリID」、および、「カテゴリ名」を入力します。

  4. 「新規作成」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_37.png
    図:「ジョブネット管理」
  5. 「登録確認」ダイアログで「決定」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_38.png
    図:「登録確認」
  6. 「ジョブネット新規作成」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_39.png
    図:「ジョブネット管理」
  7. 「ジョブネットID」に「tutorial_register_wiki」と入力します。

  8. 「ジョブネット名」に「【チュートリアル】日報用Wikiを登録」と入力します。

  9. 「実行ジョブ」の「ジョブを追加」をクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_40.png
    図:「ジョブネット管理」
  10. 「IM-LogicDesigner」を展開し、「フロー実行」を選択します。

  11. 「決定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_41.png
    図:「ジョブを選択してください」
  12. 「実行ジョブ」に「フロー実行」が追加されました。
    「実行パラメータ」の「パラメータ追加」をクリックします。
  13. 「キー」の欄をクリックし、「flow_id」と入力します。

    コラム

    実行ジョブとしてフロー実行を使用する場合、キーとして実行対象のロジックフローのIDを設定する必要があります。
  14. 同様に、「値」に登録したロジックフローのフローID「tutorial_register_wiki」を入力します。

    ../../../_images/periodic_job_execution_42.png
    図:「ジョブネット管理」
  15. 「トリガ設定」のプルダウンリストで「営業日指定」を選択します。

  16. 「新規登録」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_43.png
    図:「ジョブネット管理」
  17. 「時指定」、および、「分指定」にジョブネットを実行したい時刻を入力します。

  18. 「決定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_44.png
    図:「ジョブネット管理」
  19. 「有効」にチェックを入れます。

  20. 「新規作成」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/periodic_job_execution_45.png
    図:「ジョブネット管理」
  21. ジョブネットを作成できました。

    ../../../_images/periodic_job_execution_46.png
    図:「ジョブネット管理」

7.1.1.5. 業務ロジックの実行結果を確認する

登録したジョブネットの実行結果を確認します。
  1. ジョブネット作成時に設定したトリガに合わせてジョブが実行されます。
    以下からジョブネットの実行日時やステータスを確認できます。
    ・メニューの「管理」→「システム運用管理」→「ジョブネット設定」から、「ジョブネットモニタ」画面
    ・「ジョブネット管理」画面の「ジョブネットモニタ一覧」
    ../../../_images/periodic_job_execution_47.png
    図:「ジョブネット管理」
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    図:「ジョブネットモニタ一覧」

    コラム

    トリガによる実行を待たず、ジョブネット情報からジョブネットを即時実行できます。
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    図:「ジョブネット管理」
  2. 登録したジョブネットが正常に実行されればメニューの「ナレッジ管理」→「コンテンツ一覧」画面に日報用Wikiが作成されます。

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    図:「コンテンツ一覧」
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    図:「作成されたWiki」