Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

3.6. 全てのユーザに多要素認証を導入する

「Accel-Mart Quick システム管理者」は、全てのユーザに多要素認証を強制したり、多要素認証機能を無効化したりできます。
このチュートリアルでは、以下の内容で全てのユーザに多要素認証を導入する手順を説明します。
  1. 全てのユーザに多要素認証を導入する
  2. バックアップコードの生成数を設定する
  3. ブラウザ情報管理機能を設定する
  4. ブラウザ情報の信頼期間を設定する
  5. 認証アプリ発行者情報を設定する
必須の手順は「全てのユーザに多要素認証を導入する」のみです。
その他の項目は必要に応じて設定を変更してください。
この機能を利用するユーザのロールには、「Accel-Mart Quick システム管理者」を設定する必要があります。

コラム

ユーザへのロールの設定方法は以下を参照してください。

3.6.1. 全てのユーザに多要素認証を導入する

全てのユーザに多要素認証を導入します。
  1. メニューの「管理」→「基本情報設定」→「セキュリティ設定」→「多要素認証設定」から、「多要素認証設定」画面を表示します。

  2. 「共通設定」-「多要素認証適用ポリシー」で「強制的に適用」を選択します。

    コラム

    「多要素認証適用ポリシー」により、多要素認証機能の適用レベルを設定できます。
    多要素認証適用ポリシー 説明
    適用しない
    多要素による認証を行いません。
    メニューの「個人設定」→「多要素認証設定」からも有効化できません。
    ユーザが任意で適用 ユーザがメニューの「個人設定」→「多要素認証設定」から多要素認証を有効化することにより、ログイン時にユーザコード・パスワードと多要素による認証が行われます。
    強制的に適用
    多要素による認証を行うことをユーザに強制します。
    多要素認証の設定が行われていないユーザに対して、ログイン時に設定を要求します。
  3. 「変更」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_1.png
    図:「多要素認証設定」
  4. 「多要素認証テナント設定変更確認」ダイアログで「決定」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_2.png
    図:「多要素認証テナント設定変更確認」
  5. 全てのユーザに多要素認証が導入されました。

    ../../../_images/force_users_mfa_3.png
    図:「多要素認証設定」

    コラム

    すべてのユーザに多要素認証を強制することで、ユーザは次回ログイン時に多要素認証の設定が求められ、設定が完了するまでログインができません。
    多要素認証の設定手順については「多要素認証を利用する 」を参照してください。

3.6.2. バックアップコードの生成数を設定する

携帯端末を紛失してしまったり携帯端末が故障してしまったなどで確認コードの入力ができない場合に、事前に作成したバックアップコードを入力することでログインできます。
  1. メニューの「管理」→「基本情報設定」→「セキュリティ設定」→「多要素認証設定」から、「多要素認証設定」画面を表示します。

  2. 「共通設定」-「バックアップコードの生成数」にユーザが一度に生成できるバックアップコードの数を入力します。

    注意

    ユーザは一度バックアップコードを発行すると、全てのコードを使い終わるまで再生成できません。
  3. 「変更」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_4.png
    図:「多要素認証設定」
  4. 「多要素認証テナント設定変更確認」ダイアログで「決定」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_2.png
    図:「多要素認証テナント設定変更確認」
  5. バックアップコードの生成数が変更されました。

    ../../../_images/force_users_mfa_5.png
    図:「多要素認証設定」

3.6.3. ブラウザ情報管理機能を設定する

ブラウザ情報管理を有効にすることで、ユーザが多要素による認証時に認証を行うブラウザ情報を信頼済みのブラウザとして記憶できます。
信頼済みのブラウザからログインを行う場合、次回のログインから多要素による認証を省略できます。
  1. メニューの「管理」→「基本情報設定」→「セキュリティ設定」→「多要素認証設定」から、「多要素認証設定」画面を表示します。

  2. 「共通設定」-「ブラウザ情報管理機能」で「有効」または「無効」を選択します。

  3. 「変更」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_6.png
    図:「多要素認証設定」
  4. 「多要素認証テナント設定変更確認」ダイアログで「決定」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_2.png
    図:「多要素認証テナント設定変更確認」
  5. ブラウザ情報管理機能の設定が変更されました。

    ../../../_images/force_users_mfa_7.png
    図:「多要素認証設定」

    コラム

    ブラウザ情報管理機能が有効の場合、「多要素認証」画面で「このブラウザでは次回から表示しない」のチェックボックスが表示されます。
    ../../../_images/force_users_mfa_8.png
    図:「多要素認証」
    ブラウザ情報管理機能が無効の場合、「多要素認証」画面で「このブラウザでは次回から表示しない」のチェックボックスが表示されません。
    ../../../_images/force_users_mfa_9.png
    図:「多要素認証」

3.6.4. ブラウザ情報の信頼期間を設定する

ブラウザ情報管理機能を有効にした場合、ブラウザ情報を信頼する期間を日数で設定します。
設定されている日数を過ぎたブラウザでは、再び多要素による認証を要求します。
  1. メニューの「管理」→「基本情報設定」→「セキュリティ設定」→「多要素認証設定」から、「多要素認証設定」画面を表示します。

  2. 「共通設定」-「ブラウザ情報の信頼期間(日)」に任意の日数を入力します。

  3. 「変更」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_10.png
    図:「多要素認証設定」
  4. 「多要素認証テナント設定変更確認」ダイアログで「決定」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_2.png
    図:「多要素認証テナント設定変更確認」
  5. ブラウザ情報の信頼期間が変更されました。

    ../../../_images/force_users_mfa_11.png
    図:「多要素認証設定」

3.6.5. 認証アプリ発行者情報を設定する

「認証アプリ発行者情報」とは、認証アプリにアカウントを登録する際に付与する発行者情報です。
認証アプリ上で「認証アプリ発行者情報」が表示されます。
  1. メニューの「管理」→「基本情報設定」→「セキュリティ設定」→「多要素認証設定」から、「多要素認証設定」画面を表示します。

  2. 「共通設定」-「認証アプリ発行者情報」に任意の値を入力します。

  3. 「変更」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_12.png
    図:「多要素認証設定」
  4. 「多要素認証テナント設定変更確認」ダイアログで「決定」をクリックします。

    ../../../_images/force_users_mfa_2.png
    図:「多要素認証テナント設定変更確認」
  5. 認証アプリ発行者情報が変更されました。

    ../../../_images/force_users_mfa_13.png
    図:「多要素認証設定」