Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

10.13.3. Active Directory Federation ServicesとのSAML認証の設定

Active Directory Federation Services をIdP としてSAML 認証を行うための設定例を説明します。

10.13.3.1. バージョン

以下のバージョンを前提として説明します。

  • Windows Server 2022

10.13.3.2. 前提条件

  • Accel-Mart Quick に連携対象のユーザが存在すること
  • Active Directory Federation Services の初期設定まで完了していること

10.13.3.3. 設定方法

10.13.3.3.1. Active Directory Federation Services のメタデータをダウンロード

以下のURL からActive Directory Federation Services のメタデータをダウンロードします。
  • https://<server name>/federationmetadata/2007-06/federationmetadata.xml

10.13.3.3.2. Accel-Mart Quick にActive Directory Federation Services を登録

  1. 「外部システム連携設定」→「SAML認証設定」→「IdP一覧」をクリックします。

  2. 「新規作成」ボタンをクリックします。

  3. 下記を参考に必要な項目を入力します。

    IdP 新規登録時の設定例
    状態
    有効
    IdP名
    任意の値
    IdPメタデータ
    Active Directory Federation Serviceからダウンロードしたフェデレーション メタデータの内容
    ../../../_images/adfs_1.png
    図: 「IdP新規作成」

    コラム

    「ログインボタン設定」や「高度な設定」の設定を行う場合は「Accel-Mart QuickにIdPの情報を設定する 」を参考に各項目の設定を行ってください。
  4. 「新規登録」ボタンをクリックします。

10.13.3.3.3. Accel-Mart Quick のメタデータをダウンロード

IdPを新規登録すると、「IdP一覧」画面に登録したIdPが表示されます。
「SPメタデータダウンロード」のアイコンをクリックし、SPメタデータをダウンロードしてください。
../../../_images/adfs_3.png
図: 「IdP一覧」

10.13.3.3.4. Accel-Mart Quick ユーザとActive Directory Federation Services ユーザをマッピング

  1. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「管理」→「外部システム連携設定」→「SAML認証設定」→「SAMLユーザマッピング」をクリックします。

  2. 「新規作成」ボタンをクリックし、以下のように設定し登録します。

    新規登録時の設定例
    IdPユーザ
    AD FSのユーザ名
    ユーザ
    Accel-Mart Quick で連携させたいユーザのユーザコード
../../../_images/adfs_11.png
図: 「SAML ユーザマッピング登録」

10.13.3.3.5. Active Directory Federation Services にメタデータをインポート

  1. AD FS の「信頼関係」→「証明書利用者信頼」→「証明書利用者信頼の追加」をクリックします。

    ../../../_images/adfs_4.png
    図: 「AD FS」
  2. 「要求に対応する」を選択して、「開始」をクリックします。

    ../../../_images/adfs_5.png
    図: 「AD FS」
  3. 「証明書利用者についてのデータをファイルからインポートする」を選択し、「参照」から「Accel-Mart Quick のメタデータをダウンロード」で取得したメタデータを設定します。

    ../../../_images/adfs_6.png
    図: 「AD FS」
  4. 「次へ」をクリックします。

  5. 「表示名」に任意の値を設定し、「次へ」をクリックします。

    ../../../_images/adfs_7.png
    図: 「AD FS」
  6. 「アクセス制御ポリシーの選択」ステップではデフォルトのまま「次へ」をクリックします。

    ../../../_images/adfs_8.png
    図: 「AD FS」
  7. 「信頼の追加の準備完了」ステップの「次へ」をクリックします。

    ../../../_images/adfs_9.png
    図: 「AD FS」
  8. これでメタデータのインポートは完了です。

10.13.3.3.6. 要求規則の編集

メタデータインポート後、規則の追加を行います。

  1. 「要求発行ポリシーの編集」 - 「規則の追加」をクリックします。

    ../../../_images/adfs_10.png
    図: 「AD FS」
  2. 下記を設定例を参考に要求規則の追加を行ってください。

    要求規則の設定例
    要求規則テンプレート
    LDAP 属性を要求として送信
    属性ストア
    Active Directory
    LDAP属性
    User-Principal-Name
    出力方向の要求の種類
    名前ID

    注意

    • 「出力方向の要求の種類」が「名前ID」となる規則を必ず含めてください。
      レスポンスの要素が不足して認証エラーが発生します。

    コラム

    • 「User-Principal-Name」は「ユーザ名@ドメイン名」です。

10.13.3.4. Active Directory Federation Services のユーザで Accel-Mart Quick にログイン

上記設定が完了すると、 Accel-Mart Quick の「一般ユーザログイン」画面に SAML 認証を行うボタンが表示されます。
ボタンをクリックすると、Active Directory Federation Serviceの認証画面に遷移します。アプリケーションに割り当てを行ったユーザの認証情報を入力します。
認証に成功すると Accel-Mart Quick にログインできます。
../../../_images/adfs_12.png
図: 「ログイン」

10.13.3.5. 注意事項

10.13.3.5.1. Accel-Mart Quick のメタデータが変更された場合

IdPの設定を更新して Accel-Mart Quick のメタデータに変更があった場合はActive Directory Federation Services でメタデータのインポートと要求規則の編集を再度実行する必要があります。

10.13.3.5.2. シングルログアウトについて

Active Directory Federation Services のシングルログアウトは署名が必須です。
IdP登録時に署名処理に「署名する」を選択してください。