Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

10.13.2. AzureADとのSAML認証の設定

AzureAD をIdP としてSAML 認証を行うための設定例を説明します。

10.13.2.1. 前提条件

  • Accel-Mart Quick に連携対象のユーザが存在すること
  • AzureAD のディレクトリ作成が完了していること
  • 作成したディレクトリにユーザが存在すること

10.13.2.2. 設定方法

10.13.2.2.1. AzureAD に Accel-Mart Quick の情報を登録する

AzureAD の管理画面から Accel-Mart Quick をアプリケーションとして登録します。
  1. 管理画面の「Azure Active Directory」→「エンタープライズ アプリケーション」→「新しいアプリケーション」をクリックします。

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    図: 「エンタープライスアプリケーション」
  2. 「独自のアプリケーションの作成」をクリックします。

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    図: 「Azure AD ギャラリーの参照」
  3. アプリケーションの名前を入力します(本書では saml-test と名前を入力)。

  4. ラジオボタン「アプリケーションでどのような操作を行いたいですか?」の「ギャラリーに見つからないその他のアプリケーションを統合します (ギャラリー以外)」を選択します。

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    図: 「独自アプリケーションの作成」
  5. 作成ボタンをクリックします。

10.13.2.2.2. 登録したアプリケーションにユーザを割り当て

  1. 「Azure Active Directory」→「エンタープライズ アプリケーション」→登録したアプリケーションを選択→メニューより「ユーザとグループ」をクリックします。

  2. 「ユーザまたはグループの追加」ボタンから追加したいユーザを選択します。

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    図: 「ユーザとグループ」
  3. 「選択されていません」と表示されている箇所をクリックし、割り当てたいユーザを検索し選択します。

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    図: 「割り当ての追加」
  4. 選択したユーザがいる状態で右下の「選択」ボタンをクリックし、左下の「割り当て」ボタンをクリックします。

10.13.2.2.3. IdPメタデータをダウンロードする

  1. 登録したアプリケーションの管理メニューより「シングル サインオン」を選択します。
    シングル サインオン方式は SAML を選択します。
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    図: 「シングルサインオン」
  2. 「基本的な SAML 構成」の編集ボタンをクリックします。

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    図: 「SAMLによるシングルサインオンのセットアップ」
  3. 入力項目「識別子 (エンティティ ID)」と「応答 URL (Assertion Consumer Service URL)」に仮の値を入力して、保存ボタンをクリックします(本書ではどちらも https://amq-saml-test と入力)。

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    図: 「基本的な SAML 構成」

    コラム

    入力項目「識別子 (エンティティ ID)」と「応答 URL (Assertion Consumer Service URL)」の正式な値は、「 AzureAD にメタデータをアップロード 」で設定されます。
  4. 「SAML 証明書」の項目「フェデレーション メタデータ XML」をダウンロードします。

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    図: 「SAML 証明書」

10.13.2.2.4. Accel-Mart Quick に AzureAD を登録

  1. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「管理」→「外部システム連携設定」→「SAML認証設定」→「IdP一覧」をクリックします。

  2. 「新規登録」ボタンをクリックします。

  3. 下記を参考に必要な項目を入力します。

    IdP 新規登録時の設定例
    状態
    有効
    IdP名
    任意の値
    IdPメタデータ
    AzureAD からダウンロードしたフェデレーション メタデータの内容
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    図: 「IdP新規作成」

    コラム

    「ログインボタン設定」や「高度な設定」の設定を行う場合は「Accel-Mart QuickにIdPの情報を設定する 」を参考に各項目の設定を行ってください。
  4. 「新規登録」ボタンをクリックします。

10.13.2.2.5. Accel-Mart Quick のメタデータをダウンロード

IdPを新規登録すると、「IdP一覧」画面に登録したIdPが表示されます。
「SPメタデータダウンロード」のアイコンをクリックし、SPメタデータをダウンロードしてください。
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図: 「IdP一覧」

10.13.2.2.6. Accel-Mart Quick ユーザとAzureAD ユーザをマッピング

  1. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「管理」→「外部システム連携設定」→「SAML認証設定」→「SAMLユーザマッピング」をクリックします。

  2. 「新規作成」ボタンをクリックし、以下のように設定し登録します。

    新規登録時の設定例
    IdPユーザ
    AzureAD でアプリケーションに割り当てたユーザのアドレス
    ユーザ
    Accel-Mart Quick で連携させたいユーザのユーザコード
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図: 「SAML ユーザマッピング登録」

10.13.2.2.7. AzureAD にメタデータをアップロード

  1. AzureAD の管理画面から「Azure Active Directory」→「エンタープライズ アプリケーション」 で 「AzureAD に Accel-Mart Quick の情報を登録する」 で設定したアプリケーションを検索します。

  2. 登録したアプリケーションの管理メニューより「シングル サインオン」を選択します。

  3. 「メタデータ ファイルをアップロードする」を選択し、ダウンロードした Accel-Mart Quick のメタデータを追加し保存します。

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    図: 「シングルサインオン」

    注意

    一連の設定が完了したら AzureAD からサインアウトしてください。認証時にエラーが発生するためです。

10.13.2.3. AzureAD のユーザで Accel-Mart Quick にログイン

上記設定が完了すると、 Accel-Mart Quick の「一般ユーザログイン」画面に SAML 認証を行うボタンが表示されます。
ボタンをクリックすると、AzureAD の認証画面に遷移します。アプリケーションに割り当てを行ったユーザの認証情報を入力します。
認証に成功すると Accel-Mart Quick にログインできます。
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図: 「ログイン」

10.13.2.4. 注意事項

10.13.2.4.1. AzureAD に送信するリクエストの署名について

Accel-Mart Quick からAzureAD に送信するリクエストに署名してもエラーが発生することはありませんが、署名チェックは行われずに無視されます。
Azure AD 側で署名の設定を行った場合は、 Accel-Mart Quick 側でも「署名する」を選択してください。

10.13.2.4.2. Accel-Mart Quick のメタデータが変更された場合

IdPの設定を更新して Accel-Mart Quick のメタデータに変更があった場合は AzureAD でメタデータのアップロードを再度実行する必要があります。

10.13.2.4.3. シングルログアウトについて

シングルログアウトを有効にするには以下の手順を行います。

  1. Accel-Mart Quick の「IdP一覧」から登録したIdPの「IdP更新」画面を表示します。

  2. 「高度な設定」のシングルログアウトのラジオボタンを「有効」に設定します。

  3. 更新ボタンをクリックします。

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    図: 「IdP更新 - 高度な設定」
  4. 作成したSPメタデータをダウンロードします。

  5. AzureADにアクセスし、「Azure Active Directory」→「エンタープライズ アプリケーション」→登録したアプリケーションを選択→メニューより「シングルサインオン」をクリックします。

  6. 「基本的な SAML 構成」の編集ボタンをクリックします。

  7. 入力項目「ログアウト URL」に、ダウンロードしたSPメタデータ内の「Binding=”urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:bindings:HTTP-Redirect”」属性をもつ「SingleLogoutService」要素の「Location」属性のURL を設定してください。

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    図: 「基本的な SAML 構成」
  8. 「保存」をクリックします。