Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

10.13.4. OktaとのSAML認証の設定

OktaをIdPとしてSAML認証を行うための設定例を説明します。

10.13.4.1. 前提条件

  • Accel-Mart Quick に連携対象のユーザが存在すること
  • Oktaに連携対象のユーザが存在すること

注意

このドキュメントでは、Oktaに Developer アカウントでログインした場合の操作方法を記載しています。
操作方法は、ログインするアカウントの契約によって、異なる場合があります。

10.13.4.2. シングルサインオンの設定方法

シングルサインオンを設定します。

10.13.4.2.1. Oktaに Accel-Mart Quick の情報を登録する

Oktaの管理画面から Accel-Mart Quick をアプリケーションとして登録します。
  1. 左側のメニューから「Applications」-「Applications」-「Create App Integration」をクリックします。

    ../../../_images/okta_1.png
    図:「Applications」
  2. SAML 2.0を選択し、「Next」をクリックします。

    ../../../_images/okta_2.png
    図:「Create a new app integration」
  3. 「App name」に任意のアプリケーションの名前を入力し、「Next」をクリックします。

    ../../../_images/okta_3.png
    図:「Create SAML Integration - General Settings」
  4. 以下の情報を入力します。

    • Single sign on URL

      https://ホスト名.accel-mart.com/imart/saml/profile/sso_response/post
    • Audience URI (SP Entity ID)

      https://ホスト名.accel-mart.com/imart
    ../../../_images/okta_4.png
    図:「Create SAML Integration - Configure SAML」
  5. 「Next」をクリックします。

  6. 「Finish」をクリックします。

10.13.4.2.2. アプリケーションを利用するユーザまたはグループを割り当て

アプリケーションを利用するユーザまたはグループを割り当てます。
  1. 「Assignments」タブで「Assign」をクリックし、「Assign to People」または「Assign to Group」から追加したアプリケーションを利用するユーザまたはグループを割り当てます。

    ../../../_images/okta_5.png
    図:「Assignments」

10.13.4.2.3. IdPメタデータを取得する

  1. 「Sign On」タブを開きます。

    ../../../_images/okta_6.png
    図:「Sign On」
  2. 「SAML Setup」-「View SAML setup instructions」をクリックします。

    ../../../_images/okta_7.png
    図:「SAML Setup」
  3. 「Optional」に表示されたIdPメタデータの内容をコピーします。

    ../../../_images/okta_8.png
    図:「Optional」

10.13.4.2.4. Accel-Mart Quick にOktaの情報を設定する

  1. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「管理」-「外部システム連携設定」-「SAML認証設定」-「IdP一覧」をクリックします。

  2. 「新規登録」ボタンをクリックします。

  3. 下記を参考に必要な項目を入力します。

    IdP 新規登録時の設定例
    状態
    有効
    IdP名
    任意の値
    IdPメタデータ
    IdPメタデータを取得する」で取得したメタデータの内容
    ../../../_images/okta_9.png
    図:「IdP新規作成」

    コラム

    「ログインボタン設定」や「高度な設定」の設定を行う場合は「Accel-Mart QuickにIdPの情報を設定する 」を参考に各項目の設定を行ってください。
  4. 「新規登録」ボタンをクリックします。

10.13.4.2.5. Accel-Mart Quick ユーザとOktaユーザをマッピング

  1. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「管理」-「外部システム連携設定」-「SAML認証設定」-「SAMLユーザマッピング」をクリックします。

  2. 「新規作成」ボタンをクリックし、以下のように設定し登録します。

    新規登録時の設定例
    IdPユーザ
    Oktaでアプリケーションに割り当てたユーザ
    ユーザ
    Accel-Mart Quick で連携させたいユーザのユーザコード
    ../../../_images/okta_10.png
    図:「SAMLユーザマッピング登録」

10.13.4.3. Oktaのユーザで Accel-Mart Quick にログイン

上記設定が完了すると、 Accel-Mart Quick の「一般ユーザログイン」画面に SAML 認証を行うボタンが表示されます。
ボタンをクリックすると、Oktaの認証画面に遷移します。アプリケーションに割り当てを行ったユーザの認証情報を入力します。
認証に成功すると Accel-Mart Quick にログインできます。
../../../_images/okta_11.png
図:「ログイン」

10.13.4.4. シングルログアウトの設定

シングルログアウトを設定します。

10.13.4.4.1. Accel-Mart Quick でシングルログアウトの設定(1)

  1. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「システム管理」 - 「SAML認証設定」 - 「IdP一覧」をクリックし、「Accel-Mart Quick にOktaの情報を設定する」で登録した IdP の編集画面に遷移します。

  2. 「高度な設定」の中の「シングルログアウト」を有効にします。

    シングルログアウトの設定例(高度な設定)
    シングルログアウト
    有効
    ../../../_images/okta_12.png
    図:「IdP更新」
  3. 「更新」をクリックします。

  4. 署名用の証明書が作成され、「IdP一覧」画面に「証明書ダウンロード」列が表示されます。
    「証明書ダウンロード」のアイコンをクリックし、証明書をダウンロードしてください。
    ../../../_images/okta_13.png
    図:「IdP一覧」
  5. 同様に「SPメタデータダウンロード」アイコンをクリックしてSPメタデータをダウンロードしてください。

    コラム

    SPメタデータは「Oktaのアプリケーションでシングルログアウトの設定」のシングルログアウトURLとエンティティIDを取得するために使用します。

10.13.4.4.2. Oktaのアプリケーションでシングルログアウトの設定

アプリケーションのシングルログアウトを有効にします。
  1. Oktaに Accel-Mart Quick の情報を登録する」で追加したアプリケーションの詳細画面で「General」タブをクリックし、「SAML Settings」の「Edit」をクリックします。

    ../../../_images/okta_14.png
    図:「General」
  2. 「Next」をクリックし、ステップ2の「Configure SAML」に移動します。

  3. 「SAML Settings」の「Show Advanced Settings」をクリックします。

    ../../../_images/okta_15.png
    図:「SAML Settings」
  4. 「Signature Certificate」の「Browse files...」をクリックし「Oktaのアプリケーションでシングルログアウトの設定」でダウンロードした証明書を選択します。

    ../../../_images/okta_16.png
    図:「SAML Settings」
  5. 下記の項目を入力し、「Next」をクリックします。

    シングルログアウトの設定例
    Enable Single Logout
    選択
    Single Logout URL
    Oktaのアプリケーションでシングルログアウトの設定」でダウンロードしたSPメタデータ内の「Binding=”urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:bindings:HTTP-POST”」属性をもつ「SingleLogoutService」要素の「Location」属性のURL を設定してください。
    SP Issuer
    Oktaのアプリケーションでシングルログアウトの設定」でダウンロードしたSPメタデータ内の「EntityDescriptor」要素の「entityID」属性の値を設定してください。
    ../../../_images/okta_17.png
    図:「SAML Settings - General」
  6. 「Finish」をクリックします。

10.13.4.4.3. Accel-Mart Quick でシングルログアウトの設定(2)

  1. IdPメタデータを取得する」に記載された手順にしたがってメタデータを再取得します。

  2. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「管理」-「外部システム連携設定」-「SAML認証設定」-「IdP一覧」をクリックし、「Accel-Mart Quick にOktaの情報を設定する」で登録した IdP の編集画面に遷移します。

  3. 「IdPメタデータ」に取得したメタデータを貼り付けます。

    ../../../_images/okta_18.png
    図:「IdP一覧」
  4. 「更新」ボタンをクリックします。

10.13.4.5. Oktaからもログアウト

Accel-Mart Quick からのログアウトする際に、認証元であるOktaからもログアウト(シングルログアウト)します。
  1. Oktaのユーザで Accel-Mart Quick にログイン」に記載された手順でログインします。

  2. ユーティリティメニューから「ログアウト(認証元からもログアウト)」をクリックします。

    ../../../_images/okta_19.png
    図:「ポータル」
  3. ログアウトに成功すると、 Accel-Mart Quick とOktaからログアウトします。

10.13.4.6. 応用

10.13.4.6.1. SAML Assertionを暗号化する

  1. 「 Accel-Mart Quick システム管理者 」ロールを持つユーザでログインし、「管理」-「外部システム連携設定」-「SAML認証設定」-「IdP一覧」をクリックし、「Accel-Mart Quick にKeycloakの情報を設定する」で登録した IdP の編集画面に遷移します。

  2. 「高度な設定」のシングルサインオンの「SAMLアサーション暗号化処理」を「暗号化する」に設定します。

    ../../../_images/okta_20.png
    図: 「IdP更新 - 高度な設定」
  3. 「更新」をクリックします。

  4. 「IdP一覧」画面から証明書をダウンロードします。

    ../../../_images/okta_13.png
    図:「IdP一覧」
  5. Oktaにログインし、「Oktaに Accel-Mart Quick の情報を登録する」で追加したアプリケーションの詳細画面で「General」タブをクリックし、「SAML Settings」の「Edit」をクリックします。

    ../../../_images/okta_14.png
    図:「General」
  6. 「Next」をクリックし、ステップ2の「Configure SAML」に移動します。

  7. 「SAML Settings」の「Show Advanced Settings」をクリックします。

    ../../../_images/okta_21.png
    図:「SAML Settings」
  8. 「Assertion Encryption」のプルダウンを展開し「Encrypted」を選択します。

  9. 「Signature Certificate」の「Browse files...」をクリックし、先ほどダウンロードした証明書を選択します。

    ../../../_images/okta_22.png
    図:「SAML Settings」
  10. 「Next」をクリックします。

  11. 「Finish」をクリックします。