Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

4.3.1. 分岐を含むワークフローを作成する

このチュートリアルでは、分岐を含むワークフローを作成する方法を解説します。
また、作成後は実際にどのように動作するのか確認します。
分岐するワークフローには、「分岐開始」「分岐終了」ノードを利用します。
ワークフローを作成するユーザのロールには「Accel-Mart Quick ワークフロー管理者」を設定する必要があります。
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図:作成するフロー

コラム

ユーザへのロールの設定方法は以下を参照してください。

コラム

  • 分岐処理
分岐開始方法の判定結果で後方にある複数のノードのどれに処理を進めるかを決定します。
判定結果によっては複数の処理ノードに同時に進めることもあります。
「分岐終了」ノードに到達した時点で、分岐内に処理待ち状態のノードが存在しなければ次に進みます。
分岐処理に関する詳しい解説は以下を参照してください。

コラム

  • 「同期開始」ノードとの違い
「同期開始」ノードに処理が進んだ場合、後方にある複数のノードすべてに同時に処理が進みます。
これに対して「分岐開始」ノードに処理が進んだ場合、後方にある複数のノードのうち条件に合致したノードにのみ処理が進みます。
「同期開始」ノードの詳細は「同期を含むワークフローを作成する」を参照してください。

4.3.1.1. 想定されるユースケース

決済を含む申請をする際、決済金額によって承認するユーザを変更したい場合などにご使用いただけます。

4.3.1.2. 事前準備

このチュートリアルでは動作確認をするうえで「Accel-Mart Quick 利用者」を設定したユーザが3人必要です。
1人はワークフローを申請するユーザ、残りの2人は案件を承認するユーザです。
承認するユーザは、どちらも申請するユーザと同じ組織に所属させたうえでそれぞれに異なる役職を設定してください。

コラム

組織が存在しない場合は、あらかじめ組織を設定してください。

4.3.1.3. ワークフローの名前を登録する

ワークフロー「【チュートリアル】分岐申請フロー」を新規作成します。
登録方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する」-「ワークフローの名前を登録する」を参照してください。
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図:登録するワークフロー

4.3.1.4. ルート定義を設定する

ルート定義を設定します。
  1. 「承認/処理」「分岐開始」「分岐終了」アイコンを図のようにドラッグ&ドロップで配置します。

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    図:ノードの配置方法
  2. 配置した各アイコン同士を接続するために、アイコンの右上にマウスを重ねて「+(プラス)」を表示します。

  3. 「+(プラス)」から次の「承認/処理」までドラッグして、アイコン同士を図のように接続します。

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    図:ノードの接続方法
  4. 「申請/処理開始」アイコンをクリックします。

  5. 「ノード名」に「申請者」と入力します。

  6. 入力後にフォーカスアウトすると、ルート図上の名称の表示が変わることが確認できます。

  7. 「申請者」の「処理対象者」の下にある「検索」をクリックします。

  8. ロールの search_icon をクリックします。

  9. 「ロール検索」画面が開かれるので、「検索」ボタンをクリックしてロールを表示します。

  10. 「Accel-Mart Quick 利用者」を選択して、「決定」ボタンをクリックします。

  11. これで、「Accel-Mart Quick 利用者」がこのフローを申請できるようになりました。

  12. 同様の手順で、「承認/処理」アイコンをクリックして、ノード名をそれぞれ「上位の承認者」「下位の承認者」に変更します。

  13. 「上位の承認者」の「処理対象者」に「申請者の所属組織+役職」を選択します。

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    図:処理対象者の設定方法
  14. 「申請/処理開始者の所属組織+役職」画面が開かれるので、申請者の所属している会社をクリックします。

  15. 設定されている役職が表示されるので、役職を選択して「決定」ボタンをクリックします。

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    図:「申請/処理開始者の所属組織+役職」
  16. 同様の手順で、「下位の承認者」の「処理対象者」に「上位の承認者」で設定した役職よりも下位の役職を設定します。

  17. 「登録」ボタンをクリックして、ルート定義を登録します。

  18. 「IM-BIS-フロー編集」画面が開かれます。

4.3.1.5. フォームを設定する

「申請者」で申請するための画面を設定します。
設定方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する」-「フォームを設定する」を参照してください。
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図:完成後のフォーム

4.3.1.6. 分岐条件を設定する

合計額が100,000円以上の場合は「上位の承認者」、100,000円より小さい場合は「下位の承認者」に分岐する条件を設定します。
  1. 「分岐開始」ノードをダブルクリックして、「フロー-分岐条件設定」ダイアログを表示します。

  2. 「分岐開始方法」に「ルール定義で分岐開始する」を選択します。

    コラム

    • 分岐条件
    「分岐開始」ノードに処理が到達したとき、次のノードを動的に決めるための条件を設定する機能です。
    分岐条件の設定方法は、特定のノード完了時に任意に分岐先を指定する方法と、予め定義したルールに基づいて自動で判断して分岐先を指定する方法があります。
  3. 分岐先に処理を流すため、「上位の承認者」の「設定」をクリックします。

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    図:「フロー-分岐条件設定」
  4. 「フロー-ルール定義登録」画面が開かれます。

  5. 「条件キー」の「タスク」に「申請者」を選択します。

  6. 「条件キー」の「画面項目」に「合計額|total」を選択します。

  7. 「比較方法」に「が次以上」を選択します。

  8. 「条件値」に「100000」を入力します。

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    図:「フロー-ルール定義登録」
  9. 分岐先を実行するための条件を設定したら、「登録」ボタンをクリックします。

  10. 同様の手順で、図のように「下位の承認者」の条件設定をします。

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    図:「フロー-ルール定義登録」
  11. 「フロー-分岐条件設定」ダイアログで「登録」ボタンをクリックします。

4.3.1.7. 申請画面の画面設定を他の画面と共有する

ここまでの手順で作成した画面を、「上位の承認者」「下位の承認者」の承認時にも参照できるように設定します。
設定方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する」-「申請画面の画面設定を他の画面と共有する」を参照してください。
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図:共有完了後のフロー

4.3.1.8. ワークフローを申請する

作成したワークフローが、合計額によって分岐することを確認します。
  1. メニューの「申請」から、「申請一覧」画面を表示します。

  2. 「【チュートリアル】分岐申請フロー」を選択します。

  3. 「通勤交通費支給申請書」画面が表示されます。

  4. 「合計額」が100,000円以上になるように、「申請情報」の「運賃(6か月)」に100,000円以上の値を入力します。

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    図:「通勤交通費支給申請書」
  5. 「申請」ボタンをクリックします。

  6. 「【チュートリアル】分岐申請フロー-申請者」ダイアログが開かれるので、「申請/処理開始」ボタンをクリックします。

  7. ログアウトします。

4.3.1.9. 案件を承認する

  1. 承認するユーザのうち、「上位の承認者」の「処理対象者」に設定した役職をもつユーザでログインします。

  2. メニューの「承認」から「案件一覧」画面を表示します。

  3. 申請した案件にマウスカーソルを重ねて、「フロー」アイコンをクリックします。

  4. 「【チュートリアル】分岐申請フロー」が、申請後に「上位の承認者」に分岐していることが確認できます。

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    図:「フロー情報」