10.9.8. 案件退避処理¶
案件退避処理は、ワークフローの案件を退避(アーカイブ)した際に実行される業務ロジックです。
通常、ジョブネット「IM-Workflow > アーカイブ」を実施した際に実行されます。
10.9.8.1. 利用例¶
- 案件退避時に添付ファイルをストレージや外部連携サービスに格納する
- 案件退避時に案件の参照権限を付与する
コラム
案件を退避すると、製品標準の処理で参照権限が変更されます。
案件退避後の参照権限を標準から変更したい場合は、案件退避処理の業務ロジックで参照権限を付与してください。
製品標準で変更される参照権限の詳細は以下を参照してください。
10.9.8.2. 業務ロジックの概要¶
案件退避処理の業務ロジックを新規作成すると、初期状態では以下の図のように設定されています。
タスクを追加し、実現したい業務ロジックを作成してください。
案件退避処理の業務ロジックには、「業務データ取得」タスクが初期配置されています。
当該タスクで、ワークフローのフォームへの入力情報を取得します。
業務ロジック内でフォームの入力情報を使用したい場合は、「業務データ取得」タスクの返却値を利用してください。
注意
案件退避処理は、ワークフローのデータベーストランザクション内で実行されます。
そのため、業務ロジックの中で独自にデータベーストランザクション制御を行うことはできません。
JavaScriptユーザ定義タスクで、データベーストランザクション制御を伴う処理は実施しないでください。
10.9.8.3. 入力値¶
入力値 説明 imwMatterArchiveProcess<object> 案件退避処理情報 - tenantId<string> テナントID- localeId<string> 処理実行時のロケールID
- ja:日本語
- en:英語
- zh_CN:中国語(簡体字)
- systemMatterId<string> システム案件ID- userDataId<string> ユーザデータID
10.9.8.4. 出力値¶
出力値 | 必須/任意 | 説明 |
---|---|---|
error<boolean> | 必須 | エラーフラグ
true を指定した場合、当処理をエラー終了します。
処理が正常に終了した場合は false を設定してください。
|
message<string> | 任意 | 指定したメッセージを例外ログとして出力します。
ロケールごとにメッセージを用意する必要がなければこのプロパティを利用してください。
|
localizedMessages<object> | 任意 | 指定したメッセージを例外ログとして出力します。
案件退避処理のコンテキストから解決されたロケールに一致するメッセージを使用します。
message が指定されている場合はこのプロパティは使用されません。
|
- ja<string> | 任意 | 日本語ロケールメッセージ |
- en<string> | 任意 | 英語ロケールメッセージ |
- zh_CN<string> | 任意 | 中国語ロケールメッセージ |
10.9.8.5. 定数¶
定数ID 説明 FALSE 出力値 error へのマッピングに利用する定数です。 imfrApplicationId アプリケーションID「ファイルアップロード情報取得」タスクの入力値等に使用します。imwFlowId フローID
10.9.8.6. ユーザ定義タスク¶
案件退避処理作成時に初期配置される「業務データ取得」タスクに関する情報です。
コラム
「業務データ取得」タスクは「Forma登録情報定義」という種類のユーザ定義です。
「ノーコード開発業務ロジック」というユーザカテゴリに業務ロジック名と同じユーザ定義名で登録されます。
10.9.8.6.1. 入力値¶
入力値 説明 insertId<string> データ登録ID業務ロジック入力値の userDataId を設定してください。
10.9.8.6.2. 出力値¶
入力値 説明 formaItemInfo<object> 画面アイテム入力情報フォームの各画面アイテムの入力情報を保持するオブジェクトです。配下のパラメータ名は画面アイテムのフィールド識別IDです。複数項目選択可能な画面アイテム(「チェックボックス」、「リストボックス」)は選択された値をカンマ区切りにして値が設定されます。formaTableItemInfo<object> テーブル系画面アイテム入力項目配下にテーブル識別IDをパラメータ名とするオブジェクトの配列を保持します。formaSystemInfo<object> システム情報 - imfr_sd_insert_id<string> データ登録ID - imfr_sd_application_id<string> アプリケーションID - imfr_sd_application_no<long> アプリケーション履歴番号 - imfr_sd_version_no<long> バージョン - imfr_sd_create_date<date> 登録日時 - imfr_sd_create_user_cd<string> 登録者ユーザコード - imfr_sd_record_date<date> 更新日時 - imfr_sd_record_user_cd<string> 更新者ユーザコード - imfr_sd_preserve_flag<string> 一時保存フラグ
- 1:一時保存
- 0:一時保存でない