Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

10.9.6. 案件開始処理

案件開始処理は、ワークフローの案件が開始する際に実行される業務ロジックです。
以下のタイミングで実行されます。
  • 申請者が「申請」を行ったとき
  • 業務ロジック等を使用して案件の「起票」を行ったとき

10.9.6.1. 利用例

  • 案件開始時に定型文をメールで送信するワークフローを作成する

10.9.6.2. 業務ロジックの概要

案件開始処理の業務ロジックを新規作成すると、初期状態では以下の図のように設定されています。
タスクを追加し、実現したい業務ロジックを作成してください。
../../../_images/matter_start_process_1.png
図:業務ロジックの初期状態

注意

案件開始処理は、ワークフローのデータベーストランザクション内で実行されます。
そのため、業務ロジックの中で独自にデータベーストランザクション制御を行うことはできません。
JavaScriptユーザ定義タスクで、データベーストランザクション制御を伴う処理は実施しないでください。

10.9.6.3. 入力値

入力値 説明
imwProcessCommon<object> ワークフローに関するパラメータを保持します。
- localeId<string>
処理実行時のロケールID
  • ja:日本語
  • en:英語
  • zh_CN:中国語(簡体字)
- tenantId<string>
テナントID
- applyBaseDate<string>
申請基準日( yyyy/MM/dd 形式)
- parameter<string>
当業務ロジックのロジックフロー情報を表すパラメータ
- targetLocales<string[]>
システムで利用しているロケールID
- contentsId<string>
コンテンツID
- contentsVersionId<string>
コンテンツバージョンID
- routeId<string>
ルートID
- routeVersionId<string>
ルートバージョンID
- flowId<string>
フローID
- flowVersionId<string>
フローバージョンID
- processDate<string>
処理日( yyyy/MM/dd 形式)
- systemMatterId<string>
システム案件ID
- userDataId<string>
ユーザデータID

10.9.6.4. 出力値

出力値 必須/任意 説明
error<boolean> 必須
エラーフラグ
true を指定した場合、当処理をエラー終了します。
処理が正常に終了した場合は false を設定してください。
message<string> 任意
指定したメッセージをエラーメッセージとして画面に表示します。
ロケールごとにメッセージを用意する必要がなければこのプロパティを利用してください。
localizedMessages<object> 任意
指定したメッセージをエラーメッセージとして画面に表示します。
案件開始処理のコンテキストから解決されたロケールに一致するメッセージを使用します。
message が指定されている場合はこのプロパティは使用されません。
- ja<string> 任意 日本語ロケールメッセージ
- en<string> 任意 英語ロケールメッセージ
- zh_CN<string> 任意 中国語ロケールメッセージ

10.9.6.5. 定数

定数ID 説明
FALSE 出力値 error へのマッピングに利用する定数です。
imfrApplicationId
アプリケーションID
「ファイルアップロード情報取得」タスクの入力値等に使用します。
imwFlowId フローID