Accel-Mart Quick チュートリアルガイド 第14版 2023-02-08

4.4.9. 採番ルール定義を利用するフォームを作成する

採番ルール定義は、ワークフロー、および、Webデータベースの画面アイテム「採番」と組み合わせることにより、ユーザ独自のルールで一意の番号を入力するための設定です。
このチュートリアルでは、採番ルール定義を作成し、作成した採番ルール定義をワークフローで利用する手順を解説します。
作成するワークフローは「ワークフローの申請から承認までを試す 」で申請したものと同じ内容です。
ワークフローを作成・編集するユーザのロールには「Accel-Mart Quick ワークフロー管理者」を設定する必要があります。

コラム

ユーザへのロールの設定方法は以下を参照してください。

4.4.9.1. 想定されるユースケース

ワークフローの案件やWebデータベースのデータを一意に特定したい場合などにご使用いただけます。

4.4.9.2. 採番ルール定義を作成する

ワークフローで利用する採番ルール定義を作成します。
  1. メニューの「管理」→「ノーコード開発」→「採番ルール定義」から、「採番ルール定義一覧」画面を表示します。

  2. 画面左上の「登録」をクリックして、「採番ルール定義新規登録」画面を表示します。

    ../../../_images/numbering_rule_1.png
    図:「採番ルール定義一覧」
  3. 「番号接頭語」の wrench_plus_icon をクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_2.png
    図:「採番ルール定義新規登録」
  4. 「固定文字列の設定」ダイアログの「固定文字列」に「TUTORIAL」と入力します。

  5. 「設定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_3.png
    図:「固定文字列の設定」

    コラム

    「番号接頭語」は以下の2つから選択できます。
    番号接頭語 説明
    固定文字列 任意の文字列を番号接頭語として使用できます。
    日付形式 任意の日付形式を番号接頭語として使用できます。

    注意

    日付形式で指定できるフォーマットは、内部にて利用している「DateTimeFormatterオブジェクト」の仕様に依存します。
    (例)yyyy/MM/ddなど
  6. 「開始番号」に「0」と入力します。

    コラム

    「開始番号」では、採番ルール定義の設定内容に基づいた採番の開始番号を設定します。
    • 「番号接頭語」が固定値の場合は次の採番時に設定される「現在番号」を表示します。
    • 「日付」の場合は、最新の管理コードの次の採番時に設定される「現在番号」を表示します。
  7. 「表示桁数」に「8」と入力します。

    コラム

    「表示桁数」では、設定した採番ルール定義で、「番号」として増減する数値の桁数を16桁以内で設定します。
    「開始番号」、「現在番号」のいずれも表示桁数に満たない部分は”0”を埋めて表示します。

    注意

    表示桁数で表せる数字の上限を超過した場合は、採番時にエラーが発生します。
    十分に大きい値を設定してください。
  8. 「増分値」に「1」と入力します。

    コラム

    「増分値」では、1回の採番時に「開始番号」、「現在番号」に追加する値を設定します。
    「番号接尾語」では、採番した番号の後に付加したい文字を32文字まで設定できます。
  9. 「採番ルール定義名」に「【チュートリアル】採番ルール定義」と入力します。

    コラム

    「採番ルール定義名」では、採番ルール定義名として、一意に識別できる名称をロケールごとに設定します。
    ../../../_images/numbering_rule_4.png
    図:「採番ルール定義新規登録」
  10. 画面下部の「登録」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_5.png
    図:「採番ルール定義新規登録」
  11. 「登録確認」ダイアログで「決定」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_6.png
    図:「登録確認」
  12. 採番ルール定義を登録できました。

    ../../../_images/numbering_rule_7.png
    図:「採番ルール定義一覧」

4.4.9.3. ワークフローを作成する

採番ルール定義を利用するワークフローを作成します。
作成するワークフローは「簡単なワークフローを作成する 」で作成したものと同じ内容です。

4.4.9.3.1. ワークフローの名前を登録する

ワークフロー「【チュートリアル】採番フロー」を新規作成します。
登録方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する」-「ワークフローの名前を登録する」を参照してください。
../../../_images/numbering_rule_8.png
図:登録するワークフロー

4.4.9.3.2. ルート定義を設定する

ルート定義を設定します。
登録方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する」-「ルート定義を設定する」を参照してください。
../../../_images/numbering_rule_9.png
図:登録するルート定義

4.4.9.3.3. フォームを設定する

「申請者」で申請するための画面を設定します。
登録方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する」-「フォームを設定する」を参照してください。
../../../_images/numbering_rule_10.png
図:設定するフォーム

4.4.9.3.4. 申請画面の画面設定を他の画面と共有する

ここまでの手順で作成した画面を、「承認者」の承認時にも参照できるように設定します。
登録方法の詳細は「簡単なワークフローを作成する」-「申請画面の画面設定を他の画面と共有する」を参照してください。
../../../_images/numbering_rule_11.png
図:共有完了後のフロー

4.4.9.4. フォームにアイテム「採番」を設定する

作成した「【チュートリアル】採番フロー」の「通勤交通費支給申請書フォーム」にアイテム「採番」を追加します。
  1. 「申請者」ノードで右クリックし、「開く」をクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_12.png
    図:「IM-BIS-フロー編集」
  2. 「ツールキット」をクリックし、配置できるアイテムの一覧を表示します。

  3. 「汎用アイテム」から「採番」を選択し、ドラッグ&ドロップで配置します。

    ../../../_images/numbering_rule_13.png
    図:汎用アイテムの配置
  4. 「採番」をダブルクリックし、「プロパティ」を表示します。

  5. 「ラベル」に「申請ID」と入力します。

  6. 「採番ルール定義名」で「【チュートリアル】採番ルール定義」を選択します。

    ../../../_images/numbering_rule_14.png
    図:「申請ID」-「プロパティ」

コラム

「採番」アイテムの設定項目の詳細は以下を参照してください。
  1. 「表示スタイル」タブをクリックします。

  2. 「iAP UIデザインモード」のチェックを外します。

    ../../../_images/numbering_rule_15.png
    図:「申請ID」-「プロパティ」
  3. 配置したアイテムの見た目を設定できました。

  4. 次に配置したアイテムを識別するための項目を設定します。

  5. 「申請ID」の「プロパティ」-「詳細設定」を表示します。

  6. 「フィールド識別ID」に「apply_id」、「フィールド識別名」に「申請ID」と入力します。

    ../../../_images/numbering_rule_16.png
    図:「申請ID」-「プロパティ」
  7. 「更新」をクリックして、フォームの設定内容を保存します。

    ../../../_images/numbering_rule_17.png
    図:フォームの保存
  8. 最後に「定義の反映」をクリックしたら、ワークフローは完成です。

    ../../../_images/numbering_rule_18.png
    図:「IM-BIS-フロー編集」

4.4.9.5. ワークフローを申請する

作成したワークフローを実際に申請し、採番されることを確認します。
  1. メニューの「申請」から、「申請一覧」画面を表示します。

  2. 「【チュートリアル】採番フロー」を選択します。

    ../../../_images/numbering_rule_19.png
    図:「申請一覧」
  3. 「通勤交通費支給申請書」画面が開かれるので、「申請情報」に任意の値を入力します。

コラム

フォームにアイテム「採番」を設定する」で「採番」アイテムの採番方法を「登録処理毎」にしたため、「採番」アイテムは画面で申請処理が行われたタイミングで採番します。
正常に処理が完了したタイミングで番号が確定するため、申請前には値が入りません。
また、ユーザが「採番」アイテムに値を入力することはできません。
  1. 「申請」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_20.png
    図:「通勤交通費支給申請書」
  2. 「【チュートリアル】採番フロー-申請者」ダイアログが開かれるので、「申請」ボタンをクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_21.png
    図:「【チュートリアル】採番フロー-申請者」
  3. 「確認」ダイアログで「はい」をクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_22.png
    図:「確認」
  4. ワークフローが申請され、処理が開始されます。

  5. メニューの「承認」から「案件一覧」画面を表示します。

  6. 申請したワークフローにマウスカーソルを重ねて、「詳細」アイコンをクリックします。

    ../../../_images/numbering_rule_23.png
    図:「案件一覧」
  7. 「申請ID」に採番された値が入っていることを確認できました。

    ../../../_images/numbering_rule_24.png
    図:案件の詳細